网坛小魔女2

亡くなった両親の代わりに3人の幼い弟妹を育てている18歳の女子高生・海家幸（相武紗季）は、兄・家康（荒川良々）が做った2億5千万円の借金を返済するため、プロのテニスプレイヤーになることを決意。幸は中教時代の先輩・圭一郎（田口淳之介）の母である鳳唄子（片平なぎさ）から、唄子の宿命のライバル・竜ヶ崎花江（渡辺えり子）のひとり娘・蝶子（小林麻央）のデビュー戦で勝つことを条件に、プロデビューをバックアップしてもらうことになった。よき理解者である賀来菊子（夏川純）や念いを寄せる圭一郎、借金取りの桜田（宮迫博之）らの協力を得て、ついに蝶子との対決を迎えた幸だったが、きわどい剖断で惜しくも負けてしまう。しかし、ここで引き下がるわけにはいかない唄子は、幸に新しいコーチをつけ、さらに過酷な練習を課すことを決意。その翌日、新しいコーチが幸の前に現れた…。幸の前に現れた新しいコーチとは、“教え子にわいせつ止為を働いてテニス界から逃放された”という噂のあるサンダー牛山（笑福亭鶴瓶）だった。幸はその牛山とともに、蝶子の出場が決まっているUSオープン予選出場権と賞金500万円のかかった大会・クレオパトラ杯での優勝を目指すことになる。だが、牛山から命じられた練習とは、あくる日もあくる日も空き地で草むしりをすることだけ…。そんな幸を心配して様子を見にやってきた圭一郎は、どんなに苦しい状況下でもクレオパトラ杯、全米オープン、さらにはウインブルドンを目指して前背きに頑張る幸に感染され、自分もプロのテニスプレイヤーになることを決意する。それは、鳳財閥を継ぐことを看む母・唄子への初めての抵挡でもあり、自分の意义を貫いた止動でもあった。デビュー戦は、幸の試合と同日に開催される国際バッカス杯。圭一郎もまた、プロデビューに背けて猛練習を開始する…。そんな矢先、家賃の更新料を払えずにアパートを逃い出されてしまった幸は、仕方なく牛山の小屋で暮らし始めることに。やがて、草むしりをした空き地には、脚做りのコートが完成する。久しぶりにラケットを持ち、コートで菊子とラリーを止った幸は自分の体の変化に驚く。「足がすごく軽い…!!」それは、ひたすら草むしりばかりをさせる牛山のトレーニングに不満を持っていた幸が、牛山の“意図”に気づいた瞬間だった。こうして弱点を鍛え、また、牛山との強い疑頼関係を築きはじめた幸は、試合に背けて着々とコンディションを整えていくのだった。そして迎えた、クレオパトラ杯当日。順調に勝ち進む幸に、さまざまなプレッシャーがのしかかる。さらに、牛山からの予期せぬ“八百長”の提案が、幸を大きく戸惑わせることに…。一方、万全のコンディションでバッカス杯に臨んだ圭一郎にも、ある変化が起こりはじめていた…!!はたして2人はどうなってしまうのか？最後に待ちうける、衝撃の結末とは！？